クルーズ船で働くために必要な資格取得のフィリピンでのトレーニング内容と費用
以前クルーズ船で働くための資格についてこのような記事を書きました。
特別な仕事(航海部門とかエンジン部門とか医療関係など)でない限り応募の時点では特に資格は要らないが、採用後、トレーニングを受け、乗船前に取得すべき資格があります。と書きましたが、今回はそのトレーニングの詳細等について私の体験をもとにお伝えします。
フィリピンの首都マニラにある”Magsaysay Training Center(マグサイサイトレーニングセンター)というところで以下のトレーニングとメディカルチェックを受けました。
ベーシックトレーニング;通称BT
クラウドマネジメント
セキュリティアウェアネス;通称SDSD
メディカルチェック(Medical Certificate for Service at Sea+乗船10日前メディカルチェック)
期間は?
私の滞在期間は18日です。
フィリピンのゴールデンウィークに掛かってしまったためこんなに長い滞在になりましたが、トレーニングに必要な日数は以下の通りです。
ベーシックトレーニング;8日
セキュリティアウェアネス;2日
クラウドマネジメント;1日
メディカルチェックMedical Certificate for Service at Sea;1日
(ツベルクリン等も含まれるため、全ての結果がでるまで2~日くらいかかります。)
費用は?
全部で17865ペソ、日本円で
約4万円です。
トレーニング代合計;16015ペソ=約3,600円
メディカルチェック;1650ペソ=約3,700円
BTメディカルチェック;200ペソ=約440円(これはトレーニングを受けるためのメディカルチェックでトレーニングの初日に受けました)
その他にCertificateを発行してもらうためににいくらかかかりました(たぶん1000
~2000円くらいだったと思います。)
なにするの?
ベーシックトレーニング
講義が6日、実習が2日あります。いつ何があるかはクラス(バッチと呼びます)によってバラバラです。
ベーシックトレーニングには4つの項目があり、その項目の最後にはテストがあります。(テストは何だかんだパスさせてくれます。)
また、初日はトレーニングを受けられるかどうかというメディカルチェックをします。事務員さんが、”あなたたち今からメディカルチェック行ってきて”って言ってきて授業を途中で抜けて行きました。
Personal Survival techniques(講義1日+実習1日)
Fire Prevention and Fire Fighting(講義1日+実習1日)
Elementary First Aid(講義2日)
Personal Safety and Social Responsibility(講義2日)
内訳は概ねこんな感じです。(うろ覚えです)
授業は8時~17時 90分×5コマです。
実習の費は早めに集合して早めに解散します。
Personal Survival techniques
つなぎを着、ライフジャケット着てプールに飛び込んだり、ライフラフトへの乗り込み方、浮き方等を実際にやります。
(写真はイメージです。軍隊のトレーニングではないので写真みたいにハードではありませんよ。)
Fire Prevention and Fire Fighting
防火用具を身に付け、実際に消火活動をします。
セキュリティアウェアネス
講義2日
クラウドマネジメント
実習1日
実際に客船(出航前のフェリーでした)に行きお客さん役とクルー役に分かれ、無線をつかい、実際にお客さんをどうやって避難させるかという実習をします。
普通に営業している出航前のフェリーを使わせてもらうので一般のお客さんが普通にいるなかでやります。(一般客は関わりません)。
実習の日は、トレーニングセンター付近に集合し、みんなで少し離れた実習場にバスで連れていってくれます。(遠足気分になります。笑)
各トレーニングはバッチと呼ばれる30人くらいのグループで行われます。
メディカルチェック
トレーニングを受けるのに必要なメディカルチェック1回(1時間くらい)
トレーニングの初日に受けました。事務員さんが、”あなたたち今からメディカルチェック行ってきて”って言ってきて授業を途中で抜けて行きました。
Medical Certificate for Service at Se
半日~1日;結果がでるまで2~3日かかります。(ツベルクリンあるので)
また、何かの項目で引っ掛かったらさらに時間がかかります。別の病院を受診して、条件を満たして、再度その項目のみ再チェックに行かないと行けないためです。
メディカルチェックの翌日に引っ掛かっていないか確認に行くことをお勧めします。因みに、少しゴネて何とか思いますokもらった人もいます。笑
10日前メディカルチェック
上記2つの他に乗船前10日以内に受けなければならない健康診断があります。
これは日本でも受けられます。
私が受けたMedical Certificate for Service at Seaには乗船10日前のメディカルチェックも含むので10以内に出発するなら、改めて10日前チェックは受けなくていいというものでした。
私はトレーニングとメディカルチェックが終わり次第直接乗船でしたので、10日前チェックは要りませんでしたが、他の人は日本で改めて10日前チェックを受けて来てました。
因みにメディカルチェックに関しては船会社で結構ばらつきがあるみたいです。
持ち物
マグサイサイには服装の指定があります。
無地の襟つき白シャツ(マグサイサイ以外のロゴは不可
黒の長ズボン
黒い靴(スニーカー不可)
ですが、途中でちゃっかり違うの来てきた人いましたがスルーされていました。服装に関してはそんなに厳しくないみたいです。
持ち物ーあったら便利
上着;パーカー、カーディガンなど(教室クーラーがスゴくきいてて寒い)
南京錠(実習場のロッカー用)
日焼け止め(実習ではスゴく焼けます)
ビーチサンダル
水着(プールの実習も消火の実習もビショビショに濡れます)
タオルとバスタオル、シャワー用具
トレーニングセンターの付近にはショッピングモールもあるので現地調達することもできます。
(ビショ濡れになります。シャワー浴びれます)
最終的には
トレーニングセンターで発行してもらう3枚のCertificate (ベーシックトレーニング、セキュリティアウェアネス、クラウドマネジメントとフィリピンMARINAという国の期間に発行してもらうCOPという書類2枚を手(ベーシックトレーニング、セキュリティアウェアネス)に入れる必要がありました。COPの発行に関してはマグサイサイの事務員さんが発行を手配してくれます。
船によって少し異なるかもしれませんが私が乗った船は以上のCertificateが必要になりました。
いかがでしたか。私が行ったときは情報が少なく、何回聞いても、使える情報をくれず、たいへんでした(泣)どなたかのお役に立てれば嬉しいです^^
ご意見、ご感想、質問等あれば大歓迎です^^