クルーズ船で働く-豪華客船のクルー生活あれこれ-

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クルーズ船英会話 クルーしか知らないクルーズ船スラング、「Chipatonique(チパトニック)」ってなに?!

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各クルーズ船のクルー達の間では無数のスラングが使われています。今回の記事では「Chipatonique(チパトニック)」という言葉について説明します。

スラングとは?

スラング(英: slang)は、. ・俗語の英訳。改まった場面で用いられない品のない言葉で、広く知られている言葉も含む。 ・特定のエスニック集団、職業、年代、生活環境、生活様式、趣味、嗜好を共通にする集団の中でのみ通用する隠語、略語、俗語のこと。

Wikipediaより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0 

クルーズ船でのスラング

クルーズ船のクルー達の間にあるスラングは、船やクルーズ会社、言葉を超えて、共通して使われるものもありますし、一つの船や一つの会社でのみ認知されているものもあります。

 

今回のスラング

「Chipatonique(チパトニック)」

 

私が働いている船でよく使われている言葉です。他の会社から来たクルーで、この言葉を知らないという人も結構いたので、船によって使われたり、使われてなかったりするようです。

意味の前に、例文を先に出しましょう。

1.She is so Chipatonique.

2.This dress looks chipatonique.

3.I'm so tired of chipatonique wine on board that taste like paper.

4.He got chipatonique,he ordered more wine and gave us tip before.

このChipatonique(チパトニック)「ケチ、卑しい、羽振りが悪い、安物、安っぽい、」という意味で使われます。

「(人が)ケチ、金にうるさい、金に卑しい」、「(物が)安物、安っぽい」という文脈で使います。

 

1.She is so chipatonique.

(彼女はとてもケチだ)意訳:(アイツはドケチだ)

2.This dress looks chipatonique.

(このドレスは安っぽい

3.I'm so tired of chipatonique wine on board that taste like paper.

(紙みたいな味のする船内の安っぽいワインはもう飽きた)

4.He got chipatonique,he ordered more wine and gave us tip before.

(彼は羽振りが悪くなったな、前はもっとワインも頼んでたしチップもくれたのに。)

 

物に対しても人に対しても「質(しつ)が悪い」事を揶揄する言葉で、悪口とか文句を言うときに使われます。

 

人に対して使うChipatonique(チパトニック)ですが、「ケチ」と直接置き換えられる文脈もありますが、「ケチ」とはちょっと違うニュアンスで使用されることもあり、「お金に固執して感じが悪い」というニュアンスで使うこともあります。

 

語源はおそらく「Cheep」のようですが、正確な由来は不明です。

因みにスペルの方法はいくつかあります。口語からできた言葉なので、正確なスペリングはありません。その人の母語によってスペリングの仕方が若干異なるようです。

 

 クルーズ旅行の際にはクルー達にChipatonique(チパトニック)と言われないように振る舞いたいものですね。

 

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