クルーズ船で働く-豪華客船のクルー生活あれこれ-

クルーズ船クルーの生活やクルーズ船での職探し、採用〜乗船に至るまでのことや、転職活動やその他諸々に関して体験に基づいた感想や意見を書いています。DMはTwitterで受け付けています→船ガール

アメリカの豪華客船クルーズ会社への転職-犯罪経歴証明書·D1/Cビザ取得方法-

 

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racheal-grolia.hatenablog.com

 

前回の記事で紹介した通り、とあるクルーズ会社からオファーメールを受け取って一週間ほどで採用されたわけです。

 

海外のクルーズ会社は採用されると早速、必要書類(Requirements)を集めはじめなければなりません。日本に住んでいるとこれが結構大変なんです。

クルーズ船クルーとして採用されてから乗船するまで-準備期間・移動日・乗船日・注意点-

 

今回は私の苦労話とともに、私がどのようにして必要書類を日本の片田舎で揃えたかをご紹介します。

 

豪華客船で働くのに必要書類な書類

オファーレターにサインをして返信をすると面接担当から、

記入または入手が必要な必要書類の一覧と、別の担当者から詳細を伝えるとメールが届きました。

 

その直後に別の担当から必要書類とその注意点に関するメールが数々のフォーマットとともに送られてきました。

 

  •  個人情報登録フォーム
  • ユニフォーム寸法のフォーム
  • パスポート
  • STCWのベーシックトレーニングの証明書
  • 犯罪経歴証明
  • ビザ
  • メディカル証明書(Medical Certificate for sea duty)

 個人情報登録フォーム·ユニフォーム採寸フォーム·パスポートは遅くても2営業日後までに返信してくださいとのことでしたので即仕上げて提出しました。

 

加えて、私は運良く既にSTCWベーシックトレーニングの証明書とメディカルの証明書を持っていたので、これらも添付し、有効かどうかをたずねたところ、ベーシックトレーニングは有効だけど、メディカルは会社のフォームでやりなおしてと言われました。

 

最初の会社で一緒に働いていた友人で別会社に写った人は前のをそのまま使い回せたと言っていたので使い回せることを願っていましたがダメでした。

 

メディカルの証明書は会社を変えても使い回せるものもあれば、会社独自のフォームのものしか受け付けない会社もあり、対応は会社によっていろいろです。 

 

このメディカルの証明書の取得が一番大変だったんです。

 

因みにこの会社は一つ目の会社の時と違い、全て自分で手配しないといけませんでした。ベーシックトレーニングも全世界にあるトレーニングセンター一覧のexcelファイルが送られてきて、好きなところで受けてください、もちろん手配は自分でしてね。トレーニング費用やその他関連費用はまるっと全額自己負担ね。という感じでした。

 

ベーシックトレーニングの証明書を取得済みでほんとに良かったと思いました。

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犯罪経歴証明書 

犯罪経歴証明書とは

犯罪の経歴を証明する書類で、無犯罪証明書とも呼ばれることがあります。

都道府県の警察本部で取得できます。金額は350円で申請してから発行までに1週間かかります。申請も受け取りも各都道府県の警察本部に出向かなければなりません。

 

犯罪経歴証明書申請時に必要な持ち物

  • 犯罪経歴証明書の発行が必要だと証明できる書類。(私は会社からのメールをプリントアウトして持っていきました。)
  • パスポート

 

犯罪経歴証明書取得の難易度

 取得の条件がなんやかんやあるみたいですが、私の場合、「非移民ビザ取得のためです」と言ったら取れました。(同時にビザも取らないといけなかったので嘘ではない。)友人(違う県在住)は大使館からの書類が必要だと言われ、大使館で書類をもらってきていました。

 

私の場合はすんなり取得できましたが、すごく手間取ったという友人も何人かいますし、取得に関しての質問も多々いただくので、都道府県によって取得の難易度が異なるようです。

 

 因みに、クルーズ会社によっては日本国籍であれば必要無かったりするので、取得に手間取った場合は会社に本当に必要かどうか再度確認することをおすすめします。

私の場合、よく確認をしたら最初の会社(イタリア系)の時は必要ありませんでしたが、アメリカのクルーズ会社で働く場合は十中八九必要です。

 

C1/Dビザ(通称クルービザ)

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C1/Dビザとは

船舶や航空機従事者が業務上入国または通過することを認めるビザです。通称クルービザとも呼ばれます。アメリカのクルーズ会社で働く際には必ず取しないといけません。他の国のクルーズ会社では会社次第で取得を要求されたり、されなかったりと対応が別れます。

 

取得が要求されない場合はというのは会社がアメリカに就航する船がない、または限られた航路にしか乗せないので必要ないという場合があります。

 

因みにC1/Dビザは業務とは関係のない個人旅行には使えないビザなので、個人でアメリカに行く際はC1/Dビザを持っていても、ESTAの取得が必要です。

 

C1/Dビザ取得方法

ビザの申請は在日米国大使館·領事館の公式Webサイト領事館 から行います。PC等で入力してDS-160とよばれる書類を作成して、面接に行きます。

DS-160の書類作成は結構時間と手間がかかりましたが、代理店を通さず個人で申請しても留学やインターンシップのビザほど要求される書類も多くないし、手間も労力もかかりません

 

C1/Dビザ面接

必要事項をすべて記入すると、ビザ面接の予約画面に行きます。

会場と日時を選んで、あとは面接を待つばかりです。

 

面接の際には書類を幾つか持っていかなければなりません。

  1. パスポート
  2. DS-160(1枚目のみ) + 証明写真(5×5㎝)(証明写真は左上に上下逆さにして糊またはテープで添付しておく。)
  3. その他添付書類=雇用主からクルービザが必要であることを明記された手紙
  4. 面接予約確認書(バーコードがファイルの裏から読み取れるように裏返して入れる。)

ざっと書きましたが米大使館の公式Webサイトで確認することをおすすめします。

申請書類の準備 (チェックリスト) | 在日米国大使館・領事館

 

私はその他添付書類=雇用主からクルービザが必要であることを明記された手紙を会社の担当者からの必要書類一覧のメールの事だと勘違いしていましたが、実際には雇用主からクルービザが必要であることを明記された手紙のように正式な書類が必要だったのです。

 

幸い受け付けのオバチャンに怒られただけで済み、ビザは発行して貰うことができました。

 

ビザ発給の可否は面接でを知らされます。ビザが発給されれば面接から約1週間後には手元にビザ付パスポートがレターパックで届きます。面接をスムーズに取れれば1週間とちょっとで手に入ります。

 

C1/Dビザ取得費用

160ドル

ですがレートに左右されます。

私が支払ったときは18400円でしたが、友人が支払ったときは17400円だったらしい。ちょっと損した気分になりました。

 

 

 

 

ビザ取得の際に利用したサイト一覧

主に米大使館·領事館公式Webサイトにて情報収集および申請を行いました。

申請書類の準備 (チェックリスト) | 在日米国大使館・領事館

 

ビザサービス | 在日米国大使館・領事館

 

米大使館·領事館によるビザ申請に関する公式Youtubeにもお世話になりました。

m.youtube.com

 

 

このビザと同時進行で行っていたのがメディカル証明書の作成です。

今回は予防接種も何種かしなければならないこともあり、金も時間もフィリピンでしたときの何倍も掛かりました。

次回に続く↓