海外クルーズ船で働くために必要?意外に知られていないシーマンズブック(Seaman's Book)の取得方法
再提出を繰り返し、1か月以上掛けてやっとメディカルの承認をしてもらい、
ようやく乗船日と乗船する船の通知とともに、シーマンズブック(Seman's Book)のスキャンを提出してくださいという指示がありました。何それおいしーの?
耳にしたことはあれど、よくわかんない、という人、多いのではないでしょうか・日本の運輸局や会社に問い合わせたりしてなんとか取得することができました。
今回は意外に知られていないシーマンズブック(Seman's Book)とは何か、どうやって取得するのか、費用などを明かしていきます。
シーマンズブック(Seman's Book)とは?
Seamen's Bookは日本では船員証書、と呼ばれるもので、船員の乗船、下船を記録するためのもので、何かあったときに船員の人権や権利を守るためのものです。
日本船籍の船の船員には船員手帳が発行されます。日本の船員手帳は日本船籍の船に乗る日本人が船員としての待遇を受けるための書類です。Seaman's Book(船員証書)は少し似ていますが、船員手帳とは全くの別物で、残念ながら日本国内でSeaman's Bookを発行することはできません。
シーマンズブック(Seman's Book)の入手方法
日本国内でシーマンズブック(Seman's Book)を発行することはできないことが分かったので、船の船籍国であるマーシャル諸島マーシャル諸島の海事局日本支店というところに問い合わせてみましたが。個人での申請は受け付けていないとのことでした。
そこで会社のリクルート担当に相談したら会社で手配してくれました。
私:シーマンズブック持ってない、どうしたらいい?
担:日本で取得できる?
私:できないよ。日本人で日本発行のシーマンズブック持ってる人見たこと無いよ。
担:日本では取得できないなんて知らなかった。取得のためになにかこちらで用意する必要な書類ある?それとも会社で手配しようか?
私:会社でシーマンズブック手配してもらえませんか?
担:了解。じゃあ必要書類送るから埋めて送り返して。
というやりとりをしたのですが、日本人の採用に慣れていない会社は日本の状況や環境をよくわかっていないこともあるので、相談してみると何とかなる事も多ということがわかりました。
それから、3日後くらいにはSeamen's Bookが手元に届きました。費用はかかりませんでした。
また、同僚の中には、乗船前には手続きをせず、乗船後に船内で手続きをして発行してもらう人もいました。本人負担があったかは只今調査中です。
シーマンズブック(Seman's Book)は必要?
クルーズ船クルーは全員シーマンズブックを所持している思っている人が多いですが、実際そうではありません。
会社や、船、個人の国籍によっていらない場合もあります。実際に私も、初めて乗ったクルーズ船では 必要ありませんでした。
会社で乗組員全て必要としている場合と、国でSeafare(海上で勤務している人の総称)にとして働くために必要であるとしている場合があるようです。(主にフィリピンやインドなど。)日本国籍保有者は会社から必要だと言われない限りなくても海外クルーズ船で働くことができます。
シーマンズブック(Seman's Book)の使い方
乗船後すぐにクルーオフィス(総務課みたいなところ)に預けなければなりませんが、たまに、外出時の身分証明書に指定されるので、外出のさいに持ち歩かなければなりません。
あとは、入国や、フライトのチェックインで止められた際に見せたりします。なにせ、片道チケットで行くので訝しがられる事も多々あります。シーマンズブックと契約書を見せることで速攻納得されます。
それから、同僚曰く、荷物の重量制限や、個数制限が少ないときにシーマンズブックを見せると、23kgx2になるとか。。。こちらも只今調査中です。
まとめ
- シーマンズブック(Seman's Book)とは船員の権利や人権を守るためにある乗下船を記録をするための書類で、会社によって必要な場合と必要でない場合がある。
- シーマンズブック(Seman's Book)会社によって必要な場合と必要でない場合がある。
-
シーマンズブック(Seman's Book)は船員証明と訳され、日本の船員手帳とは別物である。
- シーマンズブック(Seman's Book)は日本国内で発行していないため日本での入手は不可能である。
- 会社によってはシーマンズブック(Seman's Book)は乗船後に船を通して手続きをして乗船中に受けとることもできる。
- 会社のコンタクトパーソンに自分で用意することが不可能であることを説明してみよう。会社が手配してくれるかもしれない。
関連記事
書類集めに関する記事↓↓↓