海外クルーズ船員あるある(2) 乗船に関するトラブル-その1-乗船日はサバイバル!
乗船するまで気が抜けないのが乗船日やっぱり“何か“が起こる
いよいよ乗船となりました。
今回は初の海外、ヨーロッパにての乗船でした。そして船はドライドック中!
航空券の到着予定によると、乗船日の前日に到着するとのことでした。
朝から飛行機を3回乗り継ぎおよそ1日かけて現地時間の乗船日前夜の22時ごろに乗船地の空港へ無事に到着。
何事もなく荷物も受け取り、到着口で待っているエージェントとも合流して一安心。
このように乗船前日に現地入りした場合は空港からホテルまでポートエージェントに送迎してもらい、翌日またホテルから船まで送迎してもらい乗船、という流れが基本的ですが。
ですが!!!!!
やっぱりタダでは乗せてくれませんね。。。
エージェントのおじさんが私に話しかけます。
エジェント: あそこに見えるのが君の乗る船で、その反対側に見えるのがコントラクター(ドライドックのためだけに船に来ている関連業者)
私: あのさ、今向かっているのはホテル? 船?
悪い予感が的中しました。。。
エージェント:“船だよ”
え。。。( ゚Д゚)
車がドライドック中の船に近づいて行くではありませんか!
そして、車はドックの中に入っていき、船の目の前のゲートで停車。
“じゃあここで降りてね”
とそのゲートの前で降ろされ、車は行ってしまいました。
もしかして、つまり船の目の前に置き去りにされた?!
22:30 。。。暗いし寒いよ。(TT)
船側からは誰も迎えに来ていない模様。
しょうがないのでゲートの警備員に契約書を見せてみた。
“中に入っていいよ”
ゲートの中に入れてくれました。
ゲートの中に入れただけ。
どうすればいいんだぁぁ!!!
しょうがないので、クルーなのかコントラクターかもよく分からないその辺を歩いている人に
“今日乗船なんだけどどうしたらいい?”って尋ねたら、
あそこの乗船口から乗れるよって教えてくれたのでそこから乗船。
入り口のセキュリティに“今日乗船なんだけど、船の目の前で降ろされたんだ”って書類を渡したら
セキュリティも“え? は? 今日乗船なの?”って訝しげに書類を受け取り、とりあえず私の所属部署とクルーパーサーに連絡していました。というかたたき起こしたというのが正解。
電話が終わり、一言。
“部署の人もクルーパーサーも君が今ホテルにいると思ってたよ。ホテルに一泊して翌朝乗船すると思ってたみたい。”
“うん、私もそう思ってたよ。。。”
と、思わず口にしてしまいました。だって一応乗船日は翌日の日程で貰ってる訳だし。。。( ゚Д゚)
すぐに、寝起きのクルーパーサーが迎えにきてくれて、 部屋の鍵をもらうことができました。
“今日は遅いしもう休んで。必要な各種手続きは明日してもらうから。”
ということで、必要最低限の情報だけ教えてもらい、長い長い一日が終わりました。
ドライドックで船も着いているし、クルーキャビンの空きもあるから、空港から直接船に送られたのだろう、とのことでした。
通常、前日入りしたクルーはホテルに一泊するのですが、ドライドックでちょっとイレギュラーになっているのだろうということでした。
じゃあ、本社!!!!!事前にこっちにも船にも伝えとけよ
と思いましたが、大なり小なり”何か“が起こるのがこの業界らしいです。
乗ったその日から通常業務にかかるのが通常ですが、
ドライドック中は特にやることもないので、翌日はは手続きと説明をちょっと聞いて後は休むことができてありがたかったです。
2回目の乗船でしたが、やはりすんなりと乗ることはできませんでした。。。事前にポートエージェントに連絡をとって確認すべきだったなぁと反省しました。。。
(契約書と一緒にポートエージェントの連絡先などの詳細が事前に送られてきます。)
因みにこのポートエージェントへの事前連絡を怠ったせいで、乗船時に苦労した事例がこの後も発生するのですが、それはまた今度。。
こちらでは航空券に関するトラブルにみまわれました↓