クルーズ船で働く-豪華客船のクルー生活あれこれ-

クルーズ船クルーの生活やクルーズ船での職探し、採用〜乗船に至るまでのことや、転職活動やその他諸々に関して体験に基づいた感想や意見を書いています。DMはTwitterで受け付けています→船ガール

働くクルーズ船選びは重要。労働環境や生活環境は会社によってこんなに違う!

  1. コース?寄港地?本社がある国?語学の勉強?とりあえずどこでもいいからクルーズ会社?会社の方針?受かりやすさ?給料?待遇?

 

クルーズ船で働こう!!さて、何を基準に会社を選んだらいい?

 

二つの異なる会社で働いてみて、乗る船や会社によって労働環境や生活環境がかなりことなることを改めて実感したので振り返ってみました。

 

それぞれのやりたいことや個人の目標に合わせて会社を選ぶこともできるんじゃないかなと思いました。

 

 

 

 

因みに私が働いたのは一つ目の会社がイタリアの会社、二つ目の会社がアメリカの会社でした。

 

 

言葉

一つ目の会社では全体的に英語のレベルはあまり高くありませんでした。中には(オフィサーですら)英語ちゃんとわかってんのかというクルーもちらほら。たまーに英語がほとんどわからないというクルーもいました。ただ、中間管理職以上はイタリア語が話せるのでイタリア語を活かしたい、というような人にとってはおすすめです。

 

また、船は日本人をターゲットにしていましたので、日本人クルーや日本語が分かるクルーが多く乗っています。接客も日本語で行う機会が多いです。

プライベートでは日本人のクルー同士でつるむことが多かったため、英語はあまり上達しませんでした。(もちろんちょっとはしましたが、思っていたほど英語使いませんでした。)

 

クルーズ船初めてとか、英語がちょっと心配だなーという人におすすめです。

 

 

一方アメリカの会社では全体的に英語のレベルも高い印象を受けました。仕事に関するやり取りは全て英語。英語のネイティブスピーカーのクルー(アメリカ人、イギリス人、南アメリカ人)も多く、お客さんも英語圏の人がほとんどでした。

さらに船内で働いている日本人は私一人で、日本のお客さんはたまーに来るくらいでした。仕事、プライベート共に英語漬けの生活だったので英語は上達しました。

 

 

 

コースについて

一つ目の会社

 

ターゲットが日本人の日本発着クルーズなので寄港地はほぼ日本です。(一回のクルーズ中に韓国、中国、たまーにロシアの港に1、2回寄るのみです。) 

またこの船は「カジュアル」という一番リーズナブルなクラスの船なので5~7日で同じところを回るというスタイルで就航していたので、「クルーズ船で仕事!世界中回れる♪」みたいなことは微塵も感じませんでした。正直、本末転倒だなとすら思いました。

後は、日本人枠で採用されているので乗れる船が決まっていて、色んなところに行ける可能性ほぼ0でした。

 

 

 

 二つ目の会社

主にアメリカやヨーロッパ人向けの船で、「ラグジュアリー」という比較的富裕層をターゲットにした船なのでクルーズも長く、色んなところを行ったり来たりするコースで、色んなところに行けました。日本人枠ではありますが、船が就航するエリアも変わるし、シーズン中も様々なところに行くので同じ場所に縛られるという可能性はありません。

 

 

働くクルーズ会社を選ぶ際には寄港地やコースで選ぶのもいいですし、日本人が多い、少ない、お客さんのターゲット、会社がどこの国にあるのか、などを考慮して選ぶのもいいかと思います。

特に日本人枠で採用されると乗れる船、時期が縛られてしまう可能性もあるのでできれば面接の際にその辺を面接官に質問してハッキリさせておっくといいでしょう。

 

また、大きい船と小さい船ではお客さんの数も違うので働き方も忙しさも異なります。

ショップやスパなどで働くなら大きい船の方が断然稼げます。

 

それから、クルーズ代にどこまで含まれているかによってもポジションによっては仕事量が変わります。

クルーズ代に含まれているものが多い=船内での支払い対象のものが減る

例えば、一つ目の会社では水や缶ジュースを飲もうと思ったら船内で支払が発生してしまいます。

二つ目の会社は水とソフトドリンクは含まれていまいますので、仕事量は減ります。

 

どこも一緒んだなーという場面にも多々遭遇しますが、以上のように船一つ一つで環境がことなるのも事実です。