クルーズ船で働く-豪華客船のクルー生活あれこれ-

クルーズ船クルーの生活やクルーズ船での職探し、採用〜乗船に至るまでのことや、転職活動やその他諸々に関して体験に基づいた感想や意見を書いています。DMはTwitterで受け付けています→船ガール

海外クルーズ船でクルーとして働きながら世界中を観光したいならオススメの職種5選

 

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海外クルーズ船で働くと言っても船上には様々な職種があります。

 

「お薦めの部署などありますか?仕事で乗船しているにせよ、寄港地で降りる余裕のある部署がいいなぁと思っています。」という質問をいただいたので、お答えしようと思います。

海外クルーズ船で働くと世界中の寄港地で外出できるの?

クルーズ船で働いて、いろんなところに行きたい!という思いから海外クルーズ船で働くという道を目指す方も多いと思います。私もその一人です。

しかし、世界を回るクルーズ船で働いていても、世界中の観光ができるとは限りません。クルーが外出できる条件は、船が寄港しているときに自由時間であることです。


いろんなところで観光ができるかどうかは、職種や職場によってかなり偏りがあり、 職場によっては、船が寄港しているときに休憩時間がかぶらないものもあります。

 ということで、今回の記事では私の主観で、寄港地観光が比較的しやすいゆとりのある職種を5つご紹介します

エンターテイナー

ダンサー、シンガー、マジシャン、コメディアン、バンド、楽器演奏者等。

基本的に自分のショーが無いときはOFFです。船が停泊しているときは基本的にショーはないので、ほぼほぼ毎回外出は可能です。

船によってはSHIP DUTY(職務外のその他の雑務)に駆り出されることや、寄港中でも船内で行われているアクティビティやダンス・ボイスレッスンなどをすることもありますが、それでも空き時間はたくさんあります。

クルーズ船のクルーのほとんどは一日平均10時間以上働きます。時折、クルー達の間では、「エンターテイナーの労働時間は自分らより大分少ないけれど、彼らはいったいいくら貰ってるんだ」という話題になります。

個人的に憧れている職種でもあります(笑)

 あるマジシャンの話

余談ですが、かつて私が乗ったある船には専属マジシャンがいました。

当時クルーズ船は5日を一週としたクルーズをしていたのですが、そのマジシャンは5日間のうち、たったの1日それも1~2時間しか働いていませんでした。

なぜなら、5日間のうちで、ショーの公演日はたったの一日で、長さは1時間しかなかったからです。ゲストが多いと2回公演、少ない時は1回公演。

そのマジシャンはクルー達から「船内で最も働かない男」というなんともいえない称号をもらいました。

その楽勝な労働時間でいったい、いくらもらっているのかすごく気になりましたが、未だに謎のベールにつつまれています。

ある日、ショーが無いときは何しているのか尋ねたら、

「新技の練習か、Drill(ドリル:避難訓練)だよ(避難訓練がいっぱいある船だったからその皮肉)」と返ってきました。

彼にまつわるネタはまだあるのでまたの機会に書こうと思います。

免税店のショップスタッフ

船内のショップは免税店なので、船寄港しているときに営業してはいけないと法律で定められています。

なので、寄港中はほぼ自由時間です。始業開始は出港時刻に左右されます。出港時刻が遅ければオープンも遅くなります。

ただし、1か月に数回、決まった港で商品の搬入や棚卸しがあるようですが、外出時間は十分にあります。また、閉店時間は遅くてもだいたい24時なので、勤務終了時刻も極端に遅くなることはありません。

カジノスタッフ

ショップと同じく、寄港中は営業できません。商品の搬入などはないので、外出する機会はこちらもかなりあります。

ただし、勤務時間が明け方3時とか4時とかになる可能性が高いので、Crew Party(クルーパーティー)などの夜のクルーのアクティビティに参加できないことがあります。

スパ&サロンスタッフ

スパやサロンのスタッフ達は、スパの営業時間でシフト制で働いていますが、個人売上目標を達成するとDAY OFFがもらえるようです。始業も就業も極端に早くも遅くもなく、休憩時間もしっかりもらえ、比較的安定した勤務時間で働くことができます。

ナイトシフトスタッフ(部署関係ない)

船は24時間動いているので、夜勤の仕事も少なからずあります。

船は大体、日中に停泊しますので、夜勤専門の人は確実に外出できる時間があります。外出するかしないかは、もう自分の体力次第ということです。

ただし、昼の2時くらいには寝ないとキツいらしいので、到着がお昼とかになると外出は難しくなるようです。

まとめ

以上、外出するチャンスが比較的、ありそうな職種を挙げてみました。このなかでは、ショップスタッフ、スパ&サロンスタッフやナイトシフトスタッフあたりでしたら、比較的、挑戦しやすいかと思います。

特にスパはスパの技術+英語を学んで乗船するところまで面倒をみてくれるプログラムがあるので、未経験でも、英語に自信がなくても挑戦することができます。(うろ覚えです。今度調べて詳しく書きます。)